【体験談】元生活相談員歴10年が解説。施設見学のポイントとケアマネの見極め方。○○なケアマネはNG!
こんにちはTamuです。
私は、特養(特別養護老人ホーム)とデイサービスで約10年程、生活相談員として勤めていました。
生活相談員とは…
おもに介護施設で働いており、ソーシャルワーカーなどと呼ばれております。 特別養護老人ホーム、介護付有料老人ホーム、デイサービスなどで、利用者さんとの相談・地域や関係機関との連携・調整の業務を担います。 施設の運営面のキーパーソンといっても過言ではありません。
要はケアマネージャー(CM)とご家族様の間に入り連携や調節を行う仕事です。
どの施設にも常駐しなくてはならないので、誰でもできる訳ではなく、業務内容は膨大です。ただ業務内容が多く大変な為、人員不足が問題視されています。大きい施設以外は大体介護職と兼務が多いかと…
人口の3分の1が65歳以上の高齢者である現代社会において、介護問題は多くの人々にふりかかってくるものです。知識を持たないまま介護を始めてしまうと、介護されるご本人も、その家族も苦しい生活を送ることになってしまう場合があります。
そこで今回は、介護保険を利用する上で最も重要なケアマネージャーについてまとめてみたいと思います。
今回のテーマポイントはこちら
私自身の経験に基づいてまとめていきたいと思います。
あくまで個人の意見も交えますので、全てが正解や絶対といったものではない事は理解の上、ご参考程度に見て頂けたらと思います。
ケアマネージャーとは
ケアマネジャーは、要介護認定を受けた人が適切な介護サービスを利用するために、「介護サービス計画書(ケアプラン)」を作成し、市区町村や実際に介護サービスを提供する事業者との連絡や調整を日々行い、利用者の介護サービス全体をマネジメントします。
正式名称は「介護支援専門員」と言い、介護保険法に規定された専門職です。
具体的な業務内容は
- 利用者本人や家族に対して適切な介護サービスの提案
- 介護保険の申請代行
- ケアプランの作成
- 介護に関わる各種手続き
- 行政や介護サービス提供者との連絡・調整などがあります。
介護サービスはケアプランがないと利用できません。ケアプラン作成が一番重要な仕事とも言えるでしょう。そしてご家族や当事者がどのような事に困り、どういったサービスを必要としているのかといった洞察力も必要です。
介護を必要とする方やその家族のQOL(生活の質)を下げないためにもケアマネージャーはとても重要な立場であると言えるでしょ。
ですので、介護保険を利用する側からしても担当のケアマネージャーはとても重要な役割と言えるでしょう。
10年間ケアマネージャーと関わってきて私が感じた事
ケアマネージャーになるには、介護・医療・福祉分野の何らかの資格を持ち、実務経験が5年以上あり、ケアマネジャー試験に合格した人(2022年時点で)がなれる職業です。
厚生労働省の発表によると2021年12月の合格率は23.3%と決して簡単な資格ではなく、実務経験やただでさえ人員不足で重労働な介護職に就いていた場合、中々勉強の時間が取れないことなどからも合格率が上がらない原因と言われています。
そして、私がケアマネージャーに対する印象や感想ですが
仕事量が多く多忙な上に給料が低い
介護保険の決まり事やルールなども多く提出書類や期限付きのものとにかく多いです。一人のケアマネージャーさんが抱える人数は多くて35人で、とてもハードな仕事と言えます。
ですので、中々若い職員がいないのが現状で、40歳過ぎてから介護職員になりそこから10年ぐらいして現場仕事からケアマネに就く方が多く、実際私が働いていた時も、60代のケアマネージャーさんが多く働いていらっしゃいました。
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全員がそうではもちろんないし、それがいけないといった事ではないのですが膨大の業務の中、中々丁寧な対応や寄り添った支援などが出来なく、業務をこなすといった悪い言葉で言えば、”適当”なケアマネージャーが多く、残念で悲しい気持ちになることが多くありました。
そして、独特の雰囲気などもあり、偉そうに上から目線の方も多くいたのも事実で、優秀なケアマネージャーさんがどんどん辞めてしまう現実がありました。
その原因は、給料の安さと膨大な仕事量だと感じており、これからどんどん高齢化社会になり介護保険の利用も増える中、ケアマネージャーという立場がどのようになっていくのか不安を感じているのは私だけではないと思います。
実際私自身も、このような理由で生活相談員は勿論ケアマネージャーとして働くことは一生無いと感じております。
これは、個人の感想ですが、特徴のある癖のある方も多いです。勉強不足や知識のない方も多くそういった方が威張っている事業所も多くあると思います。
私は事業所の扉をかけて雰囲気を見れば一目でわかります。この事業所がどういった職場でどういったケアマネージャーがいらっしゃるのか、ケアマネージャーは一人でやっているようで違います。事業所全体で行うことが大切ですので、その辺の人間関係も大切になってきます。
ここについてはまた他で記事にまとめてみたいと思います。
良いケアマネージャーの見極め方
(施設選びのポイント)
- 親身になって話を聞いてくれること
- 利用者本人と家族の両方に対して公平であること
- 介護サービスの専門的な知識をもっていること
- 納得できるケアプランを立てられること
- 理解しやすい説明をしてくれること
- 介護サービス以外の支援サービスについての知識があること
- 守秘義務があることをきちんと説明してくれること
- 電話がつながりやすいこと
ケアマネはご自宅に入り、家族の中に一歩足を突っ込んで行う業務です。介護保険の知識のない家族にとっては如何に分かり易く、丁寧に話を聞いてくれるかが重要です。
そして、私が最もポイントとしているのが
・納得できるサービスの提案をしてくれるか
・いつでも連絡がとれる
・専門知識がある
納得できるサービスの提案
家族や当事者は介護保険のサービスを必要としています。その方がどのようなサービスを求めていてどのような事に困っているのか、そしてどのようなサービスがあっているのかの提案が出来るかという事です。観察力・提案力・洞察力きちんと判断して適切な提案が出来るかがポイントです。
「みなさんこうです」「だいだいがこうしています」など周りや自分の都合の良い施設やサービスの提案をする方は注意が必要です。
なので、提案して下さる施設や内容は必ずご家族又は本人が見学に行く事をお勧めします。
ケアマネと一緒に行けなければ、直接施設に電話して見せれ貰う事をお勧めします。
私が一番良いと思う方法は
電話して「今から少しだけ施設を見たいのですがよいですか?」と直接電話していくことです。デイサービスやその他の施設でも毎日やっていることが殆どですし、少しだけ雰囲気を見るだけでも十分わかります。
その際に注目して見てきて欲しい点は
- 職員の人数
- 介護職員の言葉使いと対応方法
- 職員が楽しそうに仕事をしているか
- 生活相談員とや管理者の雰囲気
要は、その施設の職員が協力体制にあり雰囲気が良いのかという事です。
内容などはあらかじめパンフレットなどでも確認できるので見学の際は是非上記を参考に見てみると良いと思います。
このご時世、見学を行っていないカ所も多くありますので必ず電話してから伺うようにしましょう
いつでも連絡がとれる
担当のケアマネさんが必要な時に連絡が取れるかどうかという事です。
ケアマネさんの出勤状況や勤務時間お休みなども伺った上で、きちんと連絡が取れるかという事が大切です。24時間いつでも連絡がつながるといった事ではありません。
ここは、勘違いしやすい部分ですがケアマネさんも仕事として行っている訳で、私生活もあります。緊急事態以外はその事業所とケアマネさんのルールにそって連絡がとれるかどうかという事です。
運転中や会議中といった事も多いので、きちんと折り返しがあるかなども信頼関係に繋がるので、留守番電話に残したりと、お互いに気を遣う事も大切になってきます。
その中で、上記でも言ったようにきちんと連絡がとれるかは需要になってきます。
中には、業務に追われて忘れてしまったり、ばたばたと電話に出で折り返しを忘れてしまうといったケースはよくあります。
仕事に追われているケアマネさんはミスも起こり易いし、落ち着いて対応できないことが多いので変更した方がよいと私は思います。
※ケアマネージャーは変更できます。合わなければ変更した方がよいです!
こちらは別の記事でケアマネの変更についてまとめていきます。
専門知識がある
介護保険というのはとても難しく専門的な内容が多く含まれます。
サービス一つや利用についても様々な申請や書類があり、介護保険に基づいた細かい決まりがあります。3年に1度見直しがあり常に最新の制度に敏感になり、勉強していかなくてはなりません。
ここが重要で、年齢が上や経験が長いからといって知識があり良いケアマネかと言ったらそうではありません。
きちんと介護保険に対して勉強しているか!昔はこうだったではなく”今”の制度に柔軟に対応してくれるかが大切です。
残業してる・大変そう・忙しそう
私はこの3つが感じられるケアマネは「ん~・・・」といった感じです。
今の時代、長く働く、残業する、忙しそうなどこれらは仕事が出来ない人であると私は思います。業務内に仕事を終わらせる、スケジュール管理をしっかり行ってる、メリハリがある。これが出来る人が私は仕事が出来る人と感じます。ですので忙しく多忙の中にもしっかりとスケジュール管理が出来ているかといった事が信頼に繋がると思います。
知識もそうです。必要な内容をきちんと理解しているか。こういったことが大切になってきますので、質問に対して答えられるかも重要と思います。
あとは、相性が大事です。ご自身や大切な家族の今後の生活が関わってきますので、きちんと信頼関係を築きお互いに程よい距離感で理解を深める事も大切です。
悪いケアマネージャーの特徴
上記で述べた『良いケアマネの逆』と言ってよいでしょう。
- 話を親身になって聞いてくれない
- 自分や事情所主体での話
- 介護サービスの専門的な知識をもっていない(勉強不足)
- 納得できるケアプランを立てられない
- マニュアル的で説明が難しい
- 連絡がつかない(折り返しが無い)
自分や事情所主体での話
利用者や家族の意見や希望話を聞かずに、ケアマネ主体での話や事業所の都合などで話を進めてモニタリング(どのサービスが必要で何に困っているかの把握)をしてくれない。
利用状況は一人として同じ内容はありません。ですが中には決まった内容、決まったサービス、決まった施設の提案をする方もいるので、提案された内容がどうして必要なのかどうして良いのかきちんと聞きましょう。
複数の提案をしてくれる方が私は良いと感じます。
マニュアル的で説明が難しい
ただでさえ介護保険は理解が難しいです。勉強してても難しい内容が多く説明も難しいです。ですのでそこを面倒くさがらずにきちんとわかり易く丁寧に説明してくれるかが重要です。
人へのサービスに対しての親切さを感じられるかどうか、命が掛かっていることの大切さがわかっているのかで全然対応が違いますので、きちんと向き合ってもらうためにはこちらも向き合う姿勢が大切です。理解するまで何度も聞いて説明して頂きましょう。
連絡がつかない(折り返しが無い)
業務が忙しいがゆえに、「後で折り返します」がずっとかかってこなかったり、連絡しても出ない。これは問題外です。業務時間内であれば必ず連絡は繋がる様になってるはずですし、すぐに出れなくても折り返しがあるはずです。
携帯電話で連絡がとれなければ事業所に直接掛けましょう。
テレビ番組でエルセーヌの技術力を証明!
ダイエット番組でエルセーヌが大幅減量をサポートしました。
介護保険サービスは利用する方が主体でのケアプランになります。
ケアマネとの信頼関係を築くためにも、ポイントを見極めて利用していきましょう。
大切な家族の生活がかかっていますので、任せるのではなく一緒に考えて、相談して上手く利用していきましょう。
まとめ
私は10年程介護業界に携わり、多くのケアマネージャーさんと出会い仕事してきました。
やはり、仕事量や内容、雰囲気など事業所によって本当に様々です。中には本当に最悪な事業所もあり、悲しくなったこともあります。
ですが、一生懸命取り組み、親身になって下さるケアマネージャーさんも本当に多くいらっしゃいます。出会いを大切にすることは勿論ですが、見極める事も大切ですので、少しでもどなたかの参考になればと思い、今回は私の経験に基づいてまとめさせた頂きました。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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Tamu