【実体験】介護職員妊婦が体験した職場でのマタハラ!妊娠中と復帰後に受けたマタハラ/女性の職場の現実①
こんにちはTamuです。
私は、3歳の息子がいる働くママです。今回は私が体験してきた介護職員時代に受けてきた”マタハラ”について記事をまとめていきたいと思います。
長くなりそうなので記事を2つに分けて書いていこうと思います。
”マタハラ”を受けている方って世の中にどれぐらいいるのでしょうか?
同じ女性なのになぜ理解してもらえないの?
妊娠ってそんなにいけない事なの?
私自身は負けず嫌いの頑固な性格もあって、嫌がらせや嫌味を言われていても当時は平然を装っていましたが、本心はとても辛く、悲しい毎日でした。
今回は私の実体験も交えながらマタハラについてまとめてみたいと思います。
- マタニティーハラスメントとは
- 私のマタニティーハラスメント体験談【介護職員】
- もしマタハラを受けたら
マタニティーハラスメントとは
【マタニティーハラスメント】ってご存じですか?
「マタニティハラスメント」通称”マタハラ”と略されます。
働く女性が妊娠・出産をきっかけに職場で精神的・肉体的な嫌がらせを受けたり、妊娠・出産を理由とした解雇や雇い止めで不利益を被ったりするなどの不当な扱いを意味する言葉です。
近年は、男性の育児参加や企業の男性への育児休暇の取得など、時代によって考え方も少しずつ変化してきているのもありますが、実際はまだまだ”マタハラ”が存在しているのは事実です。
働く妊婦さんので職場でもやもやした気持ちになった事のあるからも多いのではないでしょうか?業種や男女比率でも違いはあると思いますが、私が働いていた介護の現場では、体力仕事という事もあり中々理解のない現場でした…
同じ介護職員で私のような悩みや体験をされている方も多いのでなないでしょうか?
私も同じです。介護職員として働いていた私にとってはとても深く傷つき、恐らく一生忘れる事はないでしょう。
私なりに出来るだけ分かり易くまとめてみました
- 妊娠・出産を理由とする不利益取扱いの禁止
- 上司・同僚からの妊娠・出産に関する言動により、妊娠・出産をした女性労働者の就業環境が害さ れることがないよう防止措置を講じなければならない
男女雇用機会均等法より
- 育児休業・介護休業等を理由とする不利益取扱いの禁止
- 上司・同僚からの育児休業・介護休業に関する言動により、育児休業・介護休業をする者の就業環境が害されることがないよう防止措置を講じなければならない
育児・介護休業法より
要するに、ハラスメントは個人の責任ではなく、事業所に管理責任があります!という意味です。
しかし、大手やグループ会社ではなく、中小企業や小規模こそこういった法律などが浸透していなく”独自のルール”のようなものがある所が多いと思います。
実際に私も小規模のデイサービスで働いていましたので、法律や規律よりも”おつぼねさんが絶対”のようなところがありました。
私のマタニティーハラスメント体験談【介護職員】
私の体験談のお話ですので興味のある方だけご覧ください。
私は小規模のデイサービスで生活相談員兼介護職員として働いていました。
仕事内容は激務です。管理者と私以外はパートのおばさんが4人程いらっしゃいました。パートさんのおばさんたちが絶対的な存在で、肩身の狭い思いをしながら都合のいい扱いをしていました。
今思い出すだけでも腹が立ちますね…
休憩室、更衣室、様々な所で悪口陰口を言われてきましたが、正直私は全然平気でした。
なぜなら、前職の特養(特別養護老人ホーム)で働いていた頃に比べたら、仕事内容も簡単で、介護レベルも低く、とにかく”楽”な仕事内容でした。
私はデイサービスで働く前に特養で経験が4年程あり、正直介護技術も介護の知識もまじめに勉強し実践してきたので自信がありました。
なのでデイサービスの職員のレベルの低さと杜撰な介護に呆れてしまいましたが、
ここのデイサービスを選んだ理由は、自宅から徒歩10分以内で残業と夜勤が無い昼間の仕事だったので仕事は楽勝だし、17時ぴったりに上がれるし文句はなかったですね。
なので、おばさん達の嫌がらせも、正直どうでもよくて毎日「この人達、いい年してこんなことして本当に暇なんだなぁー」と思って上辺だけの付き合いをしていました。
40.50歳にもなって20代の私をいじめて楽しんでるなんて、この人達可哀そうとまで思っていました。
しかし、これは私が妊娠しておらず、健康で元気だったので私自身何もダメージが無かっただけです。
就職して2年目に私は妊娠しました。
正直ずっと子供は欲しいと思っていましたが中々できず、やっと授かった赤ちゃんだったのでとてもとてもうれしく、職場の上司に報告しました。
上司(デイサービスの管理者)男性で40代は「おめでとう!良かったねと。業務の事よりも自分の事を一番にね」と気遣ってくれました。他のパートさんにも朝礼で報告し皆さんから
「おめでとう」と笑顔で言われたのを覚えています。
しかし…
ここから弱い立場になった私に対しての嫌がらせはエスカレートしていきました。
最初は、私も平然として聞き流していましたが、妊娠初期に極度のつわりがあり、毎日吐き続けていていました。本当にしんどかったので、正直出勤してるだけで精一杯でした。
尚且つ毎日ロッカーから聞こえる
「Tamuさんまじ使えないよね」「つわりとか演技じゃん」「突っ立てるだけで何にも仕事してないし迷惑だよね」「お風呂の介助もしないし」「楽な仕事ばったりしてだるい」など…
いくら私でも、けっこう心に刺さりました…
私なりに、迷惑かけてるのは分かっていたので、出来る事を積極的に行っていました。いつもより30分以上早く出勤して、雑用をやり、事務作業を行い、掃除をして出来ことをやっていました。
しかし、聞こえてくるのは
「早く来て仕事してるらしいよ」「内緒で残業代つけてもらってる」とか「具合悪そうにしてるのとかムカつくよねー」「なんか私達が悪いみたいな感じじゃん」などなど…
ある事ない事…本当に悲しかったですね。
しかし、こうやって文句がっかりいう人って一人じゃ何もできないんですよね。
4人一緒だと悪口ばっかり言いますが、いざ一人になると優しくしてきたりと、
私と二人っきりになると「大丈夫?」「無理しないで」「○○さんとか気にしないで」などいい人ぶって話しかけてきます。
しかし、ある時ロッカーでまた4人で私の悪口を言っていたので…
「もう5ヶ月になるよね?そろそろ入浴介助やらせよー」「もう手伝ったりするのもやめよ」「いっそのこと早くやめて欲しいよね」「お腹大きくなってきたらもっと使えなくなって私達の負担が増える」「辞めてもらって求人出してもらおう」など…
※とっさに携帯で音声録画をしました。
何かの時の切り札にしようと思い、この日から色々と録画をし始めました。
本当に悔しいですよね…
正直、主人もこの時仕事が忙しく、心配も掛けたくなかったし誰にも相談しなく一人で悩んでいました。職場でもみんなが居ない帰りなどは、毎日毎日悔しくて涙が止まらなかったです…
妊娠っていけない事なの?赤ちゃんを授かるって駄目な事なの?みんな同じように子育てしてましてや孫までいるのに、なんで理解できないの?
毎日毎日、胸が張り裂けそうになっていました。
6カ月ぐらいして管理者に
「Tamuさんそろそろ送迎と入浴介助出来る?」と言われました。「パートさん達がもう負担するのが限界でさー」と…
この管理者は、パートのおばさんの犬みたいな存在でした。パートのおばさん達にペコペコの使えないやつでしたが…
味方は誰一人いませんでしたね。
※もちろんこの時の会話もちゃんと携帯で録音していました。
なので、この時から私は朝夕方の車での送迎と日中の入浴介助を妊娠8ヶ月の時までやっていました。
この時もロッカーや休憩室から聞こえてきたのは
「たいしてお腹出てないし大丈夫じゃん」「理事長たちが来た時はやらせてると悪者にされるから気を付けようね」「なんかムカつくんだよね」「さっさとやめないかな」「育休とか取れないようにしたいよね」「ってか復帰するの?」「でもいないと私達に仕事が回ってくる」などなど…
このような事は絶対にあってはいけないと思うのですが、当時はこれが現実でした。
思い出すだけでお腹の赤ちゃんにどれだけの負担をかけて、どれだけの心配をかけたかと…
強い母じゃなくて、ごめんね…と思います。
どうしてこの時、相手にして意地を張って受け止めてしまっていたんだろうと…
何故周りに、助けてとSOSを出さなかったんだろうと…
もしこの記事を読んで下さっている方がいるのなら、
もし同じような立場で苦しんでいる人がいるなら、
声に出してSOSを出してください!あなたが守るのは仕事での自分の立場ではなく環境でもなく、お腹の中にいる赤ちゃんなのです!
私も、最後の最後でちゃんと自分と守る事が出来ました。
デイサービスを営業するには、様々な条件や人員の配置基準があります。
有資格者の私は居なくては、営業できません。私はそういった細かい事も介護保険に関することも人一倍勉強し知識はありましたので、こういった現状や立場を利用して
今まで受けてきた事と、録音してきた内容を全て公開することにしました。
何も言えないように用意して、市の労働基準監督署にも1度相談して対応方法などアドバイスも頂き
それに伴い、書類なども用意してくださいました。
産休に入る前の全体会議の時に、冒頭開口一番に口を開きました。
誰も何も言えないほど、まじめな顔で黙々と話をして、証拠の録画した様々な発言を全て流し、
会長・理事長・そして当事者のパートさんや管理者は絶句していました。
パートさんに至っては全員涙を流していました。
私にしたら、嘘泣きにしか見えなかったし、
今更謝っても、私とお腹の子がどれほどの想いをしてきたのか分かるはずが無いし、分かってもらうつもりもなかったので、ただ終わるまで録画した内容を流し続けました。
そして、最後に
「これらの内容を労働基準監督署に相談し、録音した内容も全て提出し、今後の事については後日、相談することになっています」と伝えました。
そして、福祉の仕事をする立場からもお話しさせて頂きました。
私達は、不自由や困難な人の手助けをする仕事、手を差し伸べて一緒に生きていく仕事をしています。なので今回のような事を発言するのはとても勇気がいるし、とても悲しい現実です。
今回の事を真摯に受け止めて頂きたいと思います。
私は、弁解や謝罪は一切受け取りませんと‼
私は意地悪でもなんでもありませし、懲らしめようとかお金を取ろうとかでもありません。
しかし、こういったことがあっていいのでしょうか?
公にすることで、無くなることはないかもしれませんがきっと誰かは助けてくれます。
赤ちゃんとお母さんが生きやすい世の中になって欲しいと願っています。
その後は、私は産休に入る関係でもうこれ以上ストレスのない生活を送りたかったので、
労基に間に入ってもらい職場と対応していただきました。
勿論主人にもすべて話して相談しました。
まとめ
自分自身の体験談を元に、男女雇用均等法や育児・介護休業法を私なりに調べてみましたが、一体世の中にハラスメントについて対策をして、会社としてきちんと理解をしている企業はどれだけあるのでしょうか?
私が働いていたような、常に人で不足のような環境や小規模の企業なんか理解を示していいない事が多くあると思います。
働く妊婦さんへの意識や理解がもっともっと広がり、安心して働けて安心して産休に入れる環境作りがもっともっと必要だと強く感じました。
私自身は今回の体験は正直、自分にもお腹の中の赤ちゃんに対しても絶対に今後二度と起きてはいけない事と感じましたし、この記事が一人でも多くの方の目に止まり、
その人の周りから何かが変わってくれることを願います。
働く妊婦さんやパートナー、関係する全ての人のマタニティーハラスメントの防止に繋がることを願っています。
不慣れな文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。
復帰後の体験談については別の記事で紹介したいと思います。
周りを頼って気楽に育児をしていきましょう。
それが、ネットの中でも誰かに思いをぶつけるだけで気が楽になります。
私も”頼る”事が出来ずに悩んだので周りに大いに頼って子育てや仕事に取り組みましょう!