両親が洗脳された新興宗教で家庭崩壊した私の話【実録】相談所・サポートセンター紹介
先日とても悲しい事件がが起こりましたね。
安倍元総理、射殺されるというとても痛ましい事件が起こり毎日ニュースを見るたびに胸を痛めていました。日に日に犯人の犯行理由やなどが報道されるようになり、ある事に注目が集まりましたね。
”親が信仰していた宗教が家庭を壊した”
”宗教団体に恨みがある”
私と一緒だと…感じてしまいました。
どのような理由があっても人を殺めてはならない。私も強く批判しますが
その中に、ほんの少しだけ…少しだけ…引っ掛かるものがありました。
「この人も親の宗教に悩んでたんだな」って
「私もそうだったし、寧ろ今現在だってそうだ」と思ってしまいました。
宗教は家族を壊す!
身をもって感じる事が私にはできたので
この犯人も悲しくて苦しい思いをしていたのだと思ってしまいました。
今までどこにも書いたこともないし他人に言った事が無く本当に一人で悩んでた親の宗教について書いてみようと思いました。
両親の子供で生まれたばっかりにずっと苦しんでいた親の新興宗教。
私が体験してきた事がなんの役に立つか分からない、そしてこの記事を読んでもらえるかもわからない、ですが親が宗教に進行していることで私のように苦しい幼少期、悲しい思いをしている方がいる!
犯罪を犯してしまうぐらいの愚かで虚しい気持ちにしてしまう事を分かって欲しいと思いました。親とまともに会話が出来ない事がどんなに悲しい事か分かってもらいたと思いました。
私の両親は私が物心つく前から、ある新興宗教に入信していました。ここでは仮にA教としましょう。小さい頃は何の疑いもなくそれが普通と思っていました。
毎週土日は集まりに行って、お祈りをしたり話を聞いたり子供ながらにつまらないとずっと思っていました。小学生の時は友達と遊んでいたも、習い事をしていても、両親がA教の集会みたいなものに参加しているのでそこの建物に行っていました。
正直小学生の時から私はうすうす気付いていました。なんか普通じゃない…と。
県外の大きなA教の施設にも何度も連れていかれました。
両親は何かのあつまりに参加するので子供の私は、その施設のキッズルームのような場所に預けられていました。
イメージとしては”クレヨンしんちゃんのモーレツオトナ帝国”のシーンにある「20世紀博」で大人が遊ぶのに子供を預ける!正にそんな感じです。
両親は何をしているのか分からないですが、朝から晩までつまらない1日を過ごしていました。私はある意味旅行気分でしたので、出かける楽しみでもありましたが、違和感はずっとありました。
そして、我が家は両親が共働きでそれなりに稼いでいたにも関わらずに貧乏でした。
幼いながらにそれは凄く感じていました。
「高いからダメ」「安いものを」が口癖で普通の節約や無駄使いをしないとは違ってとてもケチというか普通じゃないぐらいでした。
小学校で野球をやり始めてグローブを買ってもらう際にも、一番安いやつを選んだにも関わらずに「高いから」と渋られ、表情見れば分かりました。買いたくないと…
そんな事が小学校に入ってから続いて悲しい思いや我慢をたくさんしました。
そしてある時、私は気付いてしまいました…
毎週行ってる集会やお祈りで、3万5万のお布施をしている両親に。
毎週ですよ!
目の前で財布からお金をなんの躊躇もなく出している両親に
「私のグローブや本は渋って買わないのに毎週3万5万を平気で払ってる…」
絶望しました。悲しくなりました。
私の事は考えてくれてないんだ。今まで旅行と思って行ってた県外も高いお金を払って参加していたんだ。だから普段の生活は節約をして、毎週お金を払えるようにしていたんだと…
そこから私は、小さな反抗をしていくようになりました。
ある時当時住んでいたマンションのリビングに巨大な仏壇のようなものが置かれました。
吐き気がしました…
見るのも、その場にいるのも嫌になりました…
リビングにいる時はその仏壇みたいなのに背を向けて座り、極力自分の部屋で過ごすようにしました。
両親が信仰していた宗教は食事の前のお祈りとか、毎日夜に変なお祈りみたいなのがあって小さい頃は強制的にそれをやらされていました。本を与えられてそれを読むといった感じですかね。
しかし、この頃からは本当に気持ち悪くて嫌で、言い訳をして食事も部屋でするようになりました。いい訳としては「もう本を読めるから部屋で一人でやる」などでした。
小学校3年までは学童に行っていたので学校が終わってから両親が帰って来るまで学童で過ごしていたのですが、高学年になると家で一人で過ごすことが殆どでした。
平日も両親は集会に行く時があったのでその時は、お金が置いてあったり、カップラーメンを食べたり、テレビ見て、ゲームして一人で過ごしていました。
そして、中学に上がり、想像通り荒れましたね。
荒れるというか、家にいたくなくて夜は毎日と言って良いほど先輩の家に行ったりしていました。
そんな僕を見て両親は、自分達のお祈りやお布施が足りないから私が悪い子になったと勘違いし、更にお祈りをし続けていました。
冷静に話をしたくて、辞めて欲しくて、涙ながらに訴えて事もありました。
ですが、宗教脳は簡単にはいかず、全くと言ってよいほど会話は成り立ちませんでした。
「宗教を辞めて欲しい」
「宗教にのめり込まずに私と向き合って欲しい」
「私の事をちゃんと見て欲しい」
「周りをみて、正気を取り戻してほしい」
「お祈りしても幸せになる訳じゃない」
「毎週3万や5万もお布施に払うなら家族で美味しいものを食べようよ」
「笑ってたわいもない話をしようよ」
「それが幸せじゃないのか?」
こんな私の訴えは全くと言ってよいほど理解が出来ないといった感じでした。私はお祈りしたり本を読んだりしていない事が全ての原因とかなんとか…
もうこの人達と話をしても無駄なんだなと強く思いました。
そこから私は一切会話をしなくなりました。
高校に入ってからは、必死でアルバイトをしました。
自分のお金は自分で稼いで、一人で生きていくと毎日思っていました。
私には姉がいました。
幼い頃から姉は水泳を頑張っており、県の強化選手になったり、大手企業で水泳をしていたりと結構いい所までいったようでした。ですので、一緒に過ごしたことが殆どなく、姉は水泳をしているので話もしないといった感じでした。
私は姉もきっと私と同じような思いが何処かにあり、両親に付き合ってるだけだろうなとかってに思っていましたが…
両親は姉もどっぷりと洗脳し、気付いた時には一緒に信仰していたのです。
私が気付いた時には、両親同様に会話もできないような状況でした…
もう家族は崩壊していましたね。
月日は流れて私は20歳になりました。
もうこの頃には家族会話はなしで顔を合わせる事はありませんでしたが、
私の中で、何とか自分の想いを分かって欲しいという気持ちはずっとありましたし、宗教を辞めて欲しいと思っていたので、1度だけ両親と初めて一緒にお酒を飲みました。
そして私は、大号泣しながら両親に訴えました。
「宗教を辞めて欲しい…」
「宗教のせいで家族が壊れたんだよ」と
「お祈りしたって幸せにならない」
「毎週お布施を慕って幸せにならない」
「お願いだから…辞めて普通に戻って欲しい…」と
全く、響くことはありませんでした。
まともに会話をする事が出来ませんでした。
これが、最後の本音を話した日でした。
もう、親と思う事はやめました。
時が来たら、縁を切ってもしょうがないと思いました。
そして私も結婚して家族が出来ました。
とても理解ある奥さんで、自然と家族の宗教の事を話すことが出来て一緒に考えてくれること嬉しくなりました。奥さんの両親や家族は普通のご家庭なのですが、一緒に過ごす事で、
これが家族だよなって身に染みて感じました。
娘の為にお金を惜しみなく使ったり、一緒にご飯を食べたりすることが幸せと言ったりと、普通の家族ってこうなんだよなって感じる事が出来ました。
結婚する時もうちの両親は本当に恥ずかしい発言をしたり、態度だったり、悲しみしかありませんでした。思い出したくもないです。
そしてある時、父親が倒れました。
とりあえず命は大丈夫との事ですが、一応病院に向かいました。
しかしここでも開口一番信じられない事がありました。
病室に入るとすぐに姉が私にある本を渡してきました。
「これでお祈りしてくれたら大丈夫だからと…」
本当に、嫌気がさしました。
覚えてませんが割と強い口調で、反論しました。
「そんなわけないから!いい加減気づけよ!」的な事を言ったと思います。
さらに姉は、
「持ってるだけでいいから」と
そのまま病室を後にしました。
そして、母からは「私の分も今日はお祈りしとくから」的なメールが来たと思います。
本当に恥ずかしくて、奥さんにも話すことが出来ませんでした。(後々話しました)
そして、今だにお布施をして宗教を信仰してる事に、可哀そうとも思いました。
宗教を信仰していることで大切な家族が離れている事、大事なものが無くなっていることに気付かない事がとても可愛そうでした。今もそうですが。
結婚式に来てくれた私の親戚に会いに行き、飲みながら色々話していると、父は兄弟や親族からも憐れんで可哀そうと思われていると感じました
宗教にのめり込んで大切な家族からも距離を置かれて、
本当に宗教のせいで家庭崩壊とはこのことだと思いました。
私も一応息子としてとても恥ずかしくなりました。
息子も産まれて、私は自分の家族が出来て毎日幸せを感じていました。
悲しいですが両親とは必要最低限以外合わない、話さない、それでしかなかったし、そうするしかなかったです。本当に関わりたくなかった…
ただ、孫に合わせる事は奥さんが言ってくれたので、2ヶ月に1度ぐらいは実家に顔を出すようにしました。孫や奥さんがいる時はそういった事は全面的には出さないですが、
実家の家の中は、A教の物や本で溢れかえっていました。
引くほどに…
私はこの時感じていました。
息子に会わせられるのは、息子が小さい頃だけだなと。
大きくなってきたら、実家には来れないし、会わせるのも嫌だと思いました。
そして私は根本的にすぐに会えない距離に引っ越すことにしました。
息子にももう会わせたくなかったのもあるし、
これを機会に縁を切っても良いと思っていました。
ですので、この先の人生は関わって生きていかないと思います。
私は、家族が出来て話すことが出来たので本当に救われました。
普通の家族を築くことが出来るのかなと希望も持つことが出来ました。
両親の信仰宗教を止める事は出来ませんでしたが、
もう関わらないで生きよう!と思う事が出来たので今の私がありますが、
きっと両親の宗教の信仰にずっとずっと悩んでいる人が多くいると思います。
私と同じように悩んだり、苦しんでいる人に伝えたいです。
悲しいですが、両親に希望や恨みを持たずに、離れて下さい。
もう縁を切るという言い方は何か嫌ですが、それぐらいの別の人生を生きて下さい。
宗教の無い環境と時間は今からでも作れるし、あります。
絶対にあります。
そして、一人ではない!
お金が無くても、仕事が無くても、色んな制度があるし、助けてくれる人はいます。
私は、両親とは関わらない人生を選びます。
そして、お金や時間は大切な人の為に使うものです。
目に見えないお祈りやお布施に使うものではないです。
そして今だに姉や母から選挙があるたびにメールが来ます。
まだそんなことやってるのかと気持ち悪くなりますが、
父親からは手紙が来たりもしました、
宗教の宣伝や映画の宣伝など、気持ち悪いですね。
現実から目を背けて宗教に信仰して本当に可哀そうになります。
宗教は家族を壊します!
これは紛れもない事実だと私は思います。
この記事を読んで下さる方がどれほどいらっしゃるか分かりませんが、たった一人でも良いので、目にとめてもらえたら、その人に何か行動できるきっかけになればと思い書きました。
もう一度書かせても貰います
家族に希望や恨みは持たずに離れて別の人生を送って欲しい
離れても一人ではないので大丈夫です!
私はもう自分の大切な家族との時間と普通の幸せを過ごす事に希望を持っています。
※あくまで私の体験談と見解での話でしたのでご理解いただければと思います。
色々調べると、相談窓口のようなところもありますので、一人で悩まずに相談するのも一つの方法と思います。
私も一緒に前に進んで行きたいと思いますので、人生を諦めないで下さい。
私が言えるのは、がっつりと洗脳された両親を説得したり、正気に戻すのは無理です…
悲しいですが、今だから思えるのですが、説得や話し合いに使う労力は無駄だと思いました。
ですので、根本的に離れる事を私は選択しましたが、凄く幸せです。
今両親に思う感情は、自分の思うままに人生を全うしてください。それだけです。
宗教に一生懸命通って、寄付や献金、お布施をして、それが自分の生きがいならそのようにして下さい。
どうか、お元気で。
これが今私が両親に思う気持ちです。
実の母親、父親なので一般的な関係を築きたかった。
孫を見せて、一緒に食事して、大切にしたかった。なので中々行動できずに苦しい思いをしましたが、私の人生なので私は自分の家族を幸せにする選択肢を選びました。
『孫と、この先一緒に人生を過ごしてきたい、両親に親孝行したい、なので孫の為に宗教を辞めて正気に戻って欲しい』『孫の為にお願いします』これが私の最後の言葉でした。
家族の返答は『教えを信じて行動すれば必ず幸せになれる、来世への祈りと選挙での話でした‥』
私もこれが現実だと受け止める事で自分の気持ちを納得させることが出来ました。
孫との幸せよりも宗教なんですね!
悲しく、受け入れるのに時間がかかりましたが、これが本音です。
そして私は、自分の大切な家族と新興宗教の無い当たり前の幸せを手にして、物凄く幸せです。
私にできる事があればと思い、ここに描かせて頂きました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。