介護保険ってどうやって使うの?手続き方法と手順を解説!元介護職員がお勧めする対策!
こんにちはTamuと申します。
私は現在フリーの生活相談員として活動しています。
今回は皆さんが知ってるようで知らない”介護保険の使い方”について解説していきたいと思います。
ちょっとの豆知識で、戸惑うことなく利用し、必要なサービスを心地よく利用しましょう!
生活相談員として約10年の経験と体験談から学んだPOINTO も抑えていきたいと思います。
こちらのテーマで解説していきたいと思います。
介護保険の手続き方法
まず、65歳になったら「介護保険被保険者証」が届きます。
ですが、保険所が届いただけでは介護保険のサービスは使えません。
介護保険のサービスを使うためには、様々な手続きが必要です。
厚生労働省のホームページにもまとめてありますのでこちらも合わせてご覧頂けたらと思います。
≪介護保険制度について≫⇦ここから
ケアマネージャーの変更方法。合わない!違和感を感じたら迷わず変更しましょう!大切な家族の介護 – Tamulog
こんにちは☆Tamuと申します。私は元生活相談員として約10年程、特別養護老人ホームと認知症型デイサービス、リ
↑↑↑こちらの記事では介護保険の支払方法や金額の解説も行っていますので合わせてご覧ください。
1.介護が必要になったら
介護保険のサービスが使えるのは
1)65歳以上の場合
寝たきりや認知症などで、入浴、排泄、食事などの日常の生活動作について、常に介護が必要(要介護状態)と認定された方。掃除、洗濯、買い物などの身の回りのことができないなど、日常生活に支援が必要な状態(要支援状態)と認定された方
2)40歳~64歳までの方
40歳~64歳までの方は基本的には介護保険のサービスは使えませんが、初老期認知症、脳血管疾患などの老化が原因とされる16種類の病気により、介護や支援が必要な状態(要介護状態、要支援状態)と認定された方
- 介護の認定(要介護認定)を受けないとサービスは使えません。
・・・・要介護認定を受けるには?
- 介護認定を受ける
- 訪問調査にて認定員による介護状態の調査
- 認定審査会で介護認定を決める
- 認定結果が届く(認定書)
このようなステップを踏みます。介護認定を受けその中で介護の状態が決められます。
要支援2段階・要介護5段階に区分
要支援には1と2の2段階、要介護は1~5の5段階あり
それぞれの区分に分けられ支給の限度額と使えるサービスが決まります。
介護保険報酬(30日) | 自己負担額(30日)1割負担の場合 | |
要支援1 | 5万4,600円 | 5,460円 |
要支援2 | 9万3,300円 | 9,330円 |
要介護1 | 16万1,400円 | 1万6,140円 |
要介護2 | 18万1,200円 | 1万8,120円 |
要介護3 | 20万2,200円 | 2万220円 |
要介護4 | 22万1,400円 | 2万2,140円 |
要介護5 | 24万2,100円 | 2万4,210円 |
「介護報酬の算定構造」(厚生労働省)
利用者負担割合は、65歳以上の方は1割または一定以上の所得のある場合は2割、特に所得の高い場合は3割となります。40歳から64歳までの方は1割となります。
上記の表は1割負担の場合ですので2割3割の方はそこに掛けて計算して頂ければ大体の金額が分かります。各区分によって支給金額が異なり、その支給金額内でサービスを利用するといった形です。
要支援1/要支援2
要支援1
基本的には一人で生活できる状態。日常の生活や動作での部分的な介助を必要とする。
適切な介護や支援を受ければ、日常生活が送れる状態。
要支援2
基本的には一人で生活できる状態だが、要支援1と比較して、日常の複雑な動作に介助を必要とする場面が多くなる。適切な介護や支援を受ければ、日常生活が送れる状態。
要介護1~要介護5
要介護1
基本的に一人で生活できる状態だが、要支援2と比較して運動機能のさらなる低下だけでなく、思考力や理解力の低下、問題行動がみられることがある。
要介護2
食事や排せつなど基本動作でも部分的な介助が必要な状態で、要介護1よりも思考力や理解力の低下、問題行動がみられることがある。
要介護3
基本動作だけでなく全面的な介助が必要な状態で、思考力や理解力の低下、問題行動がみられる。
要介護4
全面的な介助が必要な状態で、要介護3と比較してより思考力や理解力の低下、問題行動がみられる。
要介護5
介護なしでは生活できない状態で、意思の疎通も困難である。
このような区分に分けられ介護保険サービスを利用していきます。
ここでのポイントは
介護サービスはタダじゃない!
一番理解してほしいのが、タダじゃないという所です!
因みに私はてっきり、介護保険は40歳から払っているからタダで利用できるのとばっかり思っていましたがそうではありません。1割とはいえ、お金はかかります。
そしてデイサービスなどに通所したり、リハビリ訓練を行ったりしたり、事業所によってさまざまな追加の料金があります。例えば丸1日利用したら昼食代は別で請求されます。
こういった感じで、タダではありません。
年金生活の方が多い中1割でも負担するのは厳しいなと働きながらこのシステムはいつ変わるのかと思う毎日です…
利用の際のポイントとおすすめの対策
介護保険を利用する際にはケアマネがケアプランを作成して下さりそのプランに沿って利用を開始していくのですが利用をする際にのポイントと対策についてまとめていきたいと思います。
各事業所の特徴や内容を確認
本人は勿論ご家族が確認してほしいポイントはこちらの3点です
- 相談員の雰囲気
- 通所の場合どのような職員が送迎するのか
- 管理者と言われる一番上の人が誰か
ご家族が一番確認してほしいのが、
どのような職員が送迎をするのかです
職員の雰囲気や管理者と顔を合わせる事によって安心感があり、電話越しでの会話もスムーズになると思います。
私はデイサービスで相談員をしている時に一番気を付けていたことはご家族様への挨拶です。
担当者会議に出席した際に安心して頂けるように挨拶を一番大切にしていました。
その際に送迎の職員は○○と○○でなど送迎者の紹介と特徴をお伝えし、何かありましたら自分宛てに連絡をくださいと事業所全体の顔として挨拶をしっかり行っていました。
ですので、生活相談員は各事業所の”顔”と言ってもよいぐらい大切なので、ここはおさえておきましょう!
どの職員が送迎をするのか
私が最も重要視してほしいのがこの点です。
デイサービスなど職員がお迎えに来て下さる所だけではなく、ヘルパーといってご自宅で生活の支援をして下さるサービスでも同じなのですが、
介護保険とは生活のサポートをする為に利用しますので、身内以外の人がご自宅の中に入ります。
自分の母親や父親が一人暮らしをしている、一緒に住んでいるが仕事で殆どいない、
こういった状況って殆どの家族が当てはまるのではないかと思います。
四六時中介護をするのは不可能ですし、無理です。どうしてもこういった介護サービスに頼ってしまってありがたい感謝しているといった事を仰るご家族が多かったのですが、
それは違います!
介護保険サービスは支払いをしてきた本人が利用する権利があります。そしてより良いサービスや対応が求められます。それを家族が一緒にサポートすることによってケアマネや各事業所のサービスがよりよく本人や家族にとって必要になり、信頼関係に繋がります。
ですが、実際に現実は…
認知症や不自由な身体を動かしたりサポートしたりお互いもどかしい気持ちが大きくなり、感情が抑えられないご利用者様がいるでしょう、何度も同じことを言って職員や先生が困ってしまう事もあるでしょう。
これは正直当たり前です!
だから介護サービスを利用しているのだからです。
その中で、世の中にはよく耳にする悲しいニュースがありますね。
介護職員の虐待これは私はニュースで聞くたびに胸が締め付けられる思いがあります。
誰も見ていないから、認知症だから、わかんないだろう…
違います!
認知症でも、ちゃんと意識はあります。自分の意思はあります。
こちらの言っていることはちゃんと理解していますよ?
目を見て下さい!目の中がキラキラしていて「あ!ちゃんとわかってるんだな」と感じますよ!私はそう思います。
人とのサービスなのでお互い向き合う事でより良い介護サービスに繋がります。そしてその中でも私が10年相談員をしていて、
こちらの方法を取り入れているご家族が年々増えてきていることに気付きました。
そして、とても良い対策として活用されている家庭が多いので
紹介させて頂きたいと思いますと思います。
見守りカメラの設置です。
実際に離れて暮らすご家族や、ご自宅に他人が上がる不安からこういった見守りカメラを設置して様々な事に活用されている方が多くいらっしゃいました。
メリット
- 離れて暮らしていても様子が分かる
- 転倒や病気などの早期発見
- 服薬の確認
- 所在の確認
- デイサービスの職員の対応
- リハビリなどの様子確認
- スマホと連動している
上げただけでもたくさんありますが、やはり一番は認知症の症状を理解して危険を回避してあげる事が大切です。介護だけに付きっ切りになることはできません。仕事もあるし、家族には家族の生活もあります。ですのでこういった見守りサービスを設置することで、安心して仕事が出来たり、家族の心配事も少し取り除くことが出来るのではないでしょうか?
実際にこういったカメラを設置し、転倒してしまったお母さまをスマホにて発見し、救急車の対応が出来たり、介護職員の対応を指摘出来たり、向き合って生活していくためのものとして、検討し実際に活用している方が増えています。
こういったことなども活用しながら認知症や自宅介護に向き合ってみてはどうでしょうか?
デメリット
介護保険外なので実費にて月額料金がかかる
こういったものはどうしてもお金がかかってしまいます。月額3000円~が多いのではないでしょうか?しかしこういった事にお金をかけてあげる事によって介護する側の関心感も生まれると思います。
是非、周りの人やこういった事を活用して心地よい介護サービスを利用して頂ければと思います。
玄関先の防犯カメラを設置されているご自宅も年々多くなってきているように思います。こういったものの導入は生活の質の向上に繋がると思います。
まとめ
今回は介護保険の手続き方法と利用の際のポイントとおすすめの対策についてお話しさせて頂きました。ご自身の大切な家族が安心して暮らせるように、そしてご家族が安心して介護保険のサービスを利用し心地よく過ごせるために、何か一つでも役に立てたらと思もいます。
介護に正解はありません!
ご自身やご家族が生活と一緒に考えられるように少しの知識を付けて頂けたらと思います。
そして少しで良いので、周りの意見に耳を傾け、そして本人の意見に耳を傾け寄り添って頂けたらと思います。